クライストチャーチ市民が誇りをかけて守った「モナベール」♡そこには悲しくも感動の物語が…

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プラセンタ

投稿日:2018/12/15 更新日:

ニュージーランドの都市、クライストチャーチの郊外にある邸宅「モナベール」を知っていますか?
「モナベール」は、敷地面積が13エーカー(約16000坪)もあり、19世紀末ビクトリア朝様式の美しいゴシック調建築物と大庭園を誇る邸宅です。

現在はクライストチャーチ市に管理されており、1983年4月7日には世界遺産として認定されました。
今回は、そんなクライストチャーチ市民の誇り「モナベール」をご紹介します。

「モナベール」ってどこにあるの?


私立の女子高「クライストチャーチ・ガールズ・ハイ・スクール」の北隣にあります。

このあたり一帯は、超高級住宅地ですが、そこに佇むように「モナベール」が…

なんと!ここは、敷地面積が東京ドームよりも広いんです!

フェンドルトン通り沿いには、モナベールの庭師用につくられた住居があり、ここからも出入りが自由です☆

ここが、母屋です。

現在、2011年のカンタベリー大地震の影響で、中にあったレストランは、まだ完全には再開されていません。
しかし、月に一度だけ土曜日、または日曜日に限定でOPENするカフェがあるんです。


ここでは、結婚式もできますよ♪

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「モナベール」の物語

物語のはじまり…


1890年、ウィリアム・ウッドさんが、ディーンさんから4エーカー(約4900坪)の土地を買い、川周りをキレイに作ったことから、この物語は始まります。
この土地の名前が「モナベール」
その後、フレデリック・ウェイモスさんが、ウィリアムさんからこの土地を買い、屋敷を建てました。

悲しい出来事が…

1905年、アニー・タウネンドさんが、フレデリックさんからこの土地を買い、さらに9エーカー(約11000坪)の土地を買い足しました。
大きな農場の、経営者の娘として生まれたアニーさんの人生が、切なくて悲しいんです…。

アニーさんが幼い頃に両親は離婚してしまい、父親のもとで大事に育てられたため、結婚を許されませんでした。
父親の死後、1人の医師と恋に落ち結婚しようというとき、彼は亡くなってしまいます。
失意のアニーさんはモナベールを買い、ここに暮らすことにしました。

モナベールの誕生

そして、1939年。
トレイシー・ガフさんが、アニーさんからモナベールを買い取り、ただの庭だった場所を美しい庭園に作りかえたのです。
それが、現在のモナベールです。

クライストチャーチ市民の誇り

1962年、トレイシーさんは教会にモナベールを売りました。

ところが!教会は、モナベールの美しい建築物を壊し、土地を細かく分けてお金に変えようとしました。

これに、クライストチャーチ市民はとても驚き、激怒しました。
一丸となった市民は、クライストチャーチ市議会をも動かし、クライストチャーチ市が教会からモナベールを買い取りました。
そうすることで、クライストチャーチ市民が愛してやまないモナベールでの結婚式や、レストランを守ることができたんです☆

クライストチャーチ市民が、一丸となって守り抜いた「モナベール」。
あらゆる意味で大切なこの場所を、誰でも無料で自由に楽しめるようにしたクライストチャーチ市民の誇りを感じ、胸が熱くなりますよね。

まとめ


世界遺産にもなっている「モナベール」
ただの庭園ではなく、クライストチャーチ市民が愛してやまない美しい場所なんです。
クライストチャーチに来たときは、ぜひモナベールへ行ってみてください☆

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