皆さん、「地獄めぐり」をご存知ですか?
大分県別府市にある七つの地獄と呼ばれる温泉で、約3万年前に活発な火山活動で吹き出したマグマによって、別府湾一帯の広大な地域に生まれた温泉です。
今回は、地球の鼓動やパワーを体感できる不思議なスポット「地獄めぐり」をご紹介します!
「別府地獄めぐり」って?
国指定名勝とは、国が指定した文化財のひとつ。
特に「名勝」は優れた景勝地のことを指し、温泉としては全国で初めて4つの地獄が選ばれました。
なぜ「地獄」と呼ばれているの?
地下深くから吹き上げるすさまじい熱湯や熱泥、噴気がまるで仏教の経典に描かれた地獄絵のようだったからだそうです。
色とりどりの温泉になるのは?
お湯がマグマに温められているときに、色々な成分が染み込んでいるからなんだとか。
血の池地獄の赤色は酸化鉄を含んだ泥の色、海地獄の青色は硫酸鉄の色なんだそう。
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入りたくても入れない温泉!7つの地獄めぐり!
1.海地獄(国指定名勝)
神秘的で涼しげなコバルトブルーの池。
こちらの海地獄は、今から1200年前の鶴見岳の爆発によってできたものだそうです。
綺麗な色で一見海のようにも見えますが、なんと温度は98度もあり、湯気が立ち昇っています!
2.鬼石坊主地獄
灰色の熱い泥が大小に丸く沸騰する形が坊主頭に似ていることや、鬼石という土地の名前から「鬼石坊主地獄」と呼ばれています。
コンクリートのような液体がボコボコと沸騰して沸き上がる様子は、何とも不思議な光景です!
3.かまど地獄
猛烈な噴気と一緒に熱い温泉を出しています!
昔、氏神竈門八幡宮という神社のお祭に地獄の噴気で御供飯を炊く習わしがあったところから名付けられたそうです。
噴出している蒸気に線香など、煙を出して燃えるものを吹きかけると蒸気の量が倍になり、白い煙がたくさん出ていましたよ。
4.鬼山地獄
別名「ワニ地獄」。
クロコダイルやアリゲーターなど、なんと約70頭のワニが飼育されています!
大正12年に日本で初めて温泉の熱を利用したワニの飼育を始めたのだそう。
こちらは、鬼山という土地の名前から「鬼山地獄」と呼ばれています。
赤ちゃんワニの水槽や、長寿世界一の71歳で没した巨大ワニの剥製の展示もありましたよ。
5.白池地獄(国指定名勝)
吹き出したときは透明の熱湯ですが、池に落ち温度と圧力が下がることで自然に青白い色になっていくそうです。
園内ではこの温泉の熱を利用して、アマゾンに生息するピラニアやピラルクなどの大型熱帯魚を飼育していました。
6.血の池地獄(国指定名勝)
血の池という名前が恐ろしいですよね。
煮えたぎる粘土は、噴気までが赤色!
ここは、日本で一番古い天然の地獄なのだそう。
ここから出る赤い粘土で、皮膚の病気に効く「血の池軟膏」という薬が作られているそうです。
7.龍巻地獄(国指定名勝)
こちらは別府市指定天然記念物の「間欠泉」です。
間欠泉は、一定の間隔で熱湯と噴気を噴出します。
豪快に噴き出した熱水は、屋根で止められるようになっていますが、実際には約30mほども噴き出す力があるそうです!
約6〜10分間噴き出しその後、約30〜40分の休止時間を繰り返します。
世界の間欠泉の中でも休止時間の短いことで注目を浴びているそうですよ。
別府地獄めぐりへのアクセス
住所
〒874-0000
大分県別府市大字大字鉄輪559−1
営業時間
8:00 ~ 17:00
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まとめ
いかがでしたか?
別府へ旅行に行ったら一度は行くべき、「地獄めぐり」をご紹介しました!
約3万年前にマグマによってできた7つの不思議な温泉。
名前からもわかるように、昔は誰も近寄ることのできない恐ろしい場所とされていましたが、現在はごく間近で地球の鼓動やパワーを体感できる場所に♪
それぞれに特色や形態が異なる7つの地獄は、実際に足を運んで見る価値がありますよ☆
地獄にちなんだお土産や地獄蒸焼プリン、野菜、温泉卵などの名物もあります。
「海地獄」「鬼石坊主地獄」「かまど地獄」「血の池地獄」では足湯もできますので、ぜひ一度訪れてみてください。