日本から世界へ羽ばたく食器ブランド「Noritake(ノリタケ)」をご存知ですか?
ただそこにあるだけでも美しく魅せる、こだわりぬかれた食器たちは見とれてしまうほど。
そんなノリタケの歴史と、職人の技術を知ることができる「ノリタケの森」をご紹介します。
兄弟の夢が世界へ。~日本の骨董品・陶磁器を広めた!?~
ノリタケの歴史は、森村市左衛門が東京の銀座に森村組を創業したことから始まります。
横浜港が開港した年に、海外貿易を志して、市左衛門の弟をニューヨークへ送り出しました。
そこで小売店を開き、日本の骨董品や陶磁器を売り始めたのです。
東洋人という差別にも負けず、食事もパンとバターという慎ましい生活。
”世界に広めたい”という兄弟の夢と、並々ならぬ覚悟を感じますね。
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ノリタケカンパニー設立!~ディナーセットが時代を写す鏡のよう~
森村兄弟は、更なる事業拡大のためディナーセットを輸出し、日本陶器合名会社を設立しました。
このディナーセット、面白いことに生活様式、消費者の好みが反映されており、時代ごとに流行りの図柄が異なるのです。
その中でも、特に唐草や花柄が人気だったとか。
こうして消費者の好みをガッチリ掴み、様々な図柄を描ける職人の技法により、社名をノリタケカンパニーと変え、世界ブランドの地位を確立していきました。
魅力あふれるノリタケの森
明治赤レンガの建築は、日本の洋食器の歴史?
「ノリタケの森」の園内に入ると、最初に目を引くのが赤レンガの建物。
1904年に建築された日本陶器合名会社(現 ノリタケカンパニーリミテド)の最初の工場です。
1975年(昭和50年)まで活躍していました。
ほんの少し前まで使われていたなんて、驚きですね。
赤レンガは幕末から輸入され、明治には文明開化の象徴とされました。
日本の洋食器の歴史がここから始まった、という象徴的な建物なのですね。
オールドノリタケで美しい加飾技法にうっとり
ウェルカムセンター1Fでは、ノリタケの歴史や事業について、映像も交えて紹介されていますよ。
ドレッサーセットの展示もあり、とても豪華◎
金盛(きんもり)という加飾技術で、盛上(表面に水分の多い粘土を使用し、立体的に見せる)模様に、筆で金を塗って仕上げる技法が使われているそうです。
現代の製法では、蘇えらせるのは難しく、大変貴重なものとなっています。
戦前に作られたものは、オールドノリタケといわれコレクターに大人気なんだとか。
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ここには日本初のボーンチャイナも・・・!?
ボーンチャイナってなに?
ボーンチャイナとは、長石、カオリン、粘土に骨灰を混ぜた白色の上質な陶器です。
この製造化に、日本で初めて成功したのはなんとノリタケだけなんだとか・・・!
クラフトセンター1Fでは、ボーンチャイナの「原型製作」から「釉焼(ゆうやき)」まで、製造工程を見学することができます。
職人の技を間近で見ることができて、思わず見入ってしまいますよ。
ボーンチャイナのお皿に絵付け体験で思い出作り
クラフトセンター2Fでは、真っ白なボーンチャイナのお皿に絵付け体験ができます☆
ボールペンで下絵を描いて色を付けていきます。
実際に体験することで、さらにノリタケのデザインや絵付けの技術は、素晴らしいものだと実感できますよ♪
思いで作りにお子さんや、お友達同士で体験してみてはいかがですか?
プレゼントにも喜ばれそうですね♪
ノリタケの森
〒451-8501
愛知県名古屋市西区則武新町3-1-36
電車
〇JR、名鉄、近鉄「名古屋」駅より徒歩15分
〇地下鉄東山線「亀島」駅2番出口より徒歩5分
車
名古屋高速都心環状線「錦橋」出口から10分
開館時間
10:00 〜 17:00(ショップ&カフェ・ノリタケの森ギャラリー 10:00 ~ 18:00)
入園料
入園無料(クラフトセンター・ノリタケミュージアムのみ有料)
園内のご案内
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お気に入りの食器を見つけよう☆
「ノリタケスクエア名古屋」では、ノリタケの食器はもちろん、キッチンアイテムや雑貨が販売されています。
(「ノリタケスクエア名古屋」は、ノリタケの森内にありますよ♪)
この日は雛祭りに向けて、大きなお雛様とお内裏様も販売されていましたよ。
職人が一つ一つ丁寧に作り上げた食器の数々を、ゆっくり見てまわることができます。
ぜひ、お気に入りの一皿を見つけてみてくださいね♪